いわき市内郷にある白水阿弥陀堂(正式名称:願成寺阿弥陀堂)は平安時代末期1160年(永暦元年)に藤原清衡の娘、徳姫(徳尼御前)が亡夫である岩城太夫則道公の供養のためこの地を選び出家、願成寺を建立。その一角に阿弥陀堂を建立しました。

地名は、岩城氏の本拠地であったいわき市平の地名由来に、平泉の『平』を取り、平泉の『泉』という文字を2つに分け『白水』と名付けられたとされています。

阿弥陀堂御堂は、美しい曲線を描いた柿葺の屋根が特徴で参拝道が設けられている南側と東側、西側が池に囲まれており阿弥陀堂御堂裏手となる北側、東側、西側が山に囲まれてた広大な浄土式庭園となっています。(発掘調査にて遺構が確認され、ほぼ復元されました。)

磐城三十三観音4番札所となっており、福島県唯一の国宝建造物に指定されています。(国宝指定名称:阿弥陀堂)

東日本大震災に伴う仏像緊急修理 [木造阿弥陀如来像及両脇侍像、木造持国天像、木造多聞天像(国指定重要文化財)]
国宝白水阿弥陀堂保存修理 [屋根葺き替え、縁板の補修、板扉の補修、亀腹漆喰補修等の保存工事]
が終了し、復興への願いを込められ御堂周辺の紅葉となった樹木を照らし出す国宝 白水阿弥陀堂紅葉ライトアップが平成24年11月10日(土)から11月20日(火)行われました。

ライトアップ機材は全てLED(発光ダイオード)照明器具を使用、電力はソーラーパネルを設置しての供給。
阿弥陀堂御堂は照らさず浄土式庭園の紅葉が日々変わることに重点をおき自然色を生かすように照明が配置されていました。

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参拝道の朱塗り橋を渡りながら左側に見える光景です
池の水面に映し出された景観は圧巻でした

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1952年3月29日に 国宝建造物に指定されてた阿弥陀堂です

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1968年12月27日に いわき市指定天然記念物に指定された大イチョウ

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角度を変えて撮影した”大イチョウ”と庭園の”もみじ”

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日照りが少ない本堂裏手は色付くのが遅く青葉色でしたが黄色や赤・褐色された樹木を観賞した目に安らぎを頂いたようでした

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東側池の外周から眺める景観は夜の静けさに浮かび上がる浄土庭園の幻想的な光景に暫し見とれてしまいました。

阿弥陀堂紅葉ライトアップ期間中は、風が強く寒さが厳しい天候でしたが県内は勿論、県外の多くの人たちに拝観していただきありがとうございました。
ライトアップは終了してしまいましたが是非、日々景色が変わる日中の歴史ある阿弥陀堂御堂と浄土庭園を見にきてください。 (^。^)ノ
四季折々の景色が堪能できます。

《 -nori.hashi- 》